府の球技スタジアム建設計画について、地元の市民団体「亀岡みらいつくり隊」(向井弓子代表)が27日、亀岡市で会見し、計画の是非を問う住民投票実施に向け、参院選後の7月下旬にも署名活動を始めると表明した。

向井代表らによると、計画地に生息する国の天然記念物の淡水魚「アユモドキ」の短期的、中長期的な保護計画▽市の財政負担▽スタジアムを中心とする具体的な活性化ビジョン−−などの情報が市民に提供されていないとして、栗山正隆市長に住民投票のための条例制定を直接請求する。

住民投票は、建設予定地を市が買い上げ、府に無償提供することへの賛否を問う。実現するには、有権者の50分の1(約1500人)以上の署名を集め、市長が提案する条例案が市議会で可決される必要がある。 向井代表は「市民が納得できるような情報を共有したうえで市民に是非を問いたい」と話している。日本魚類学会などは今年3月、アユモドキが絶滅する恐れがあるとして、府と市に計画の撤回を求めている。

詳細は同団体のHP(http://kameokan.gonna.jp/)。【村田拓也】

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