京都府が亀岡市内に予定する球技専用スタジアムで、市が用地を府に無償提供することの是非を問う住民投票条例について、亀岡市の栗山正隆市長は18日の定例記者会見で、「無償使用ができなければ誘致はできなくなる」とし、あらためて条例案に否定的な考えを示した。
市内の複数の候補地からJR亀岡駅北側の農地を選んだ理由について、「他の候補地の中で十分に検討し、駅からのアクセスを重視して決めた。あの場所でなければ誘致は難しかった」と強調した。
条例案は住民グループ「亀岡みらいつくり隊」が制定を直接請求した。栗山市長はこれを受けて条例案を市議会12月定例会に提案するが、「条例案はこれまでの市議会などの議論をないがしろにするもので、容認できない」との意見書を18日午前に市議会に示していた。
条例案は意見書を添えて25日開会の市議会に提案され、12月13日の最終本会議で採決される見込み。