京都府が亀岡市に建設する球技専用スタジアム計画で、予定地周辺に生息する国の天然記念物アユモドキの保護策を考える第10回環境保全専門家会議が10日、京都市内で開かれた。府と市は、昨年度の動植物調査で、環境省の絶滅危惧種ナゴヤダルマガエルなど約40の重要種がいたことを報告。同会議は今後、工事の影響を検討する。

予定地と周辺の約52ヘクタールを対象に、昨年6月から今年3月までに見つかった動植物の分布と数を調べた。オオサンショウウオやマメ科の落葉高木サイカチなど、国や府が指定する絶滅の恐れがある動植物を確認。外来種も約10種類見つかったという。

会議では本年度調査で、各重要種の生態を季節ごとに調べる方針を決めた。外来魚やナマズといったアユモドキを食べる種の駆除や捕獲を進め、生息数の増減を見ていくとした。

【 2014年05月10日 23時00分 】

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