京都府が亀岡市に計画する球技専用スタジアムの運営や経営に関する専門家会議が20日、京都市内で開かれた。府は、スタジアムの年間管理運営費の試算を委員に示し、収支は4千万円の赤字になると報告した。
試算は、サッカーJ2京都サンガの西京極陸上競技場での使用料金などを基に行い、指定管理者が管理すると想定した。サンガが使用する年間20試合など稼働は年間50日とし、府の支出は指定管理料が1億3千万円と算定。収入は施設の命名権(ネーミングライツ)料5千万円、広告料3400万円など計9千万円で、差額の4千万円が赤字となり、府が負担する必要があるとした。
この試算に対し、委員からは「景気変動に左右されがちな広告料への依存はよくない」「赤字額を減らすためにも、にぎわいのための付帯施設は必要だが、利用者の年齢層などターゲットを明確にすべき」などの意見が出た。専門家会議は4回目。