京都府亀岡市議会の3月定例会は20日、本会議を再開し、2014年度一般会計341億1千万円と12特別会計を合わせた総額645億7100万円の当初予算案など59議案を可決・同意し、閉会した。府の球技専用スタジアム建設に伴う都市公園整備などにより一般会計は前年度当初比6・1%増、特別会計を合わせると過去最大の予算が成立した。

スタジアム関連では、用地購入のため新設する14億700万円の特別会計をはじめ、アクセス道路の整備や予定地周辺に生息するアユモドキの保全事業などで計17億円。特別会計新設に必要な条例改正案も可決された。

本会議では、一般会計予算案に対し、スタジアム建設に伴い亀岡市が担う都市公園の整備費を減額する修正案を共産党議員団が提出したが、否決された。続く討論では、スタジアム計画をめぐり「亀岡の起爆剤として必要」「市の将来の発展に結びつく」と賛成する意見がある一方、「交通渋滞の予測や財政負担の大きさなど説明不足が多い」「治水安全度への担保がない」などの反対もあった。採決では賛成18、反対7の賛成多数で可決した。

欠員だった教育委員に児童養護施設「青葉学園」(薭田野町)理事長の江口昌道氏(42)を任命、中澤基行市議の後任の監査委員に西村克巳市議(66)を選任する人事案件にも同意した。任期は江口氏が4年、西村氏が申し合わせで1年。

原発事故を想定し、亀岡市民を対象とした避難計画の策定を求める内容など3件の請願を採択した。

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